ドノロンパンのたぶん更新しない日記

説明なんか無い。

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世界不思議発見 ナポリ(永遠の第二都市)

さてこんばんわ。

今週はナポリでしたね。
ナポリという都市を歴史的な位置づけで取り上げるのはとても難しいです。
もともとはローマ帝国の一地方都市、11世紀ごろにノルマン人によってナポリ・シチリア王国が建国され、政略結婚によってフランス領に、その後、フランスからスペイン(アラゴン→カスティーリャ→ハプスブルグ→ブルボン)に支配者が移ります。
DOL時代(1600-1800)においては神聖ローマ帝国(ハプスブルグ家オーストリア)の介入はあったものの、概ねおいてスペイン王家がナポリ王として君臨しています。

けれど、どの時代も(ローマ帝国時代を除く)、この地方近辺で大規模な戦いがあったり、有名な指導者が立ったりということはないのですね。歴史的にはあまりドラマティックではない都市です。
ナポリ王国自体が1400年代以降。大体においてフランスかスペインの一地方領であり、ナポリ王国として精力的に領地を広げる意図があまり無かったともいえます。
それに、王が覇権を望むには少し、教皇庁に近すぎですね。

そういった事情で、ナポリは中世においては珍しく、戦争の危機から遠ざけられた平和な都市でありました。
なのでナポリを取り上げるなら文化を取り上げましょう。

ナポリの都市形成は上記の事情で非常に混沌としています。
蛮族の大規模な破壊行為がなく、第一次では戦勝国、第二次世界大戦ではイタリアは早々に降伏してしまいます。
ナポリ自体は全く戦場になっていないため、中世の町並みが良好な状態で現在まで残っている場所が多いです。
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ナポリ湾景

狭い路地、入り組んだ町並みはまるで迷路といって差し支えありません。ギリシャ時代から続く迷宮都市ナポリの痕跡を残す旧市街はスパッカナポリと呼ばれ、観光名所になっています。

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魅力的な町並みですねえ。

ちなみにジョジョの奇妙な冒険の第5部の序盤はこのナポリを舞台にしています。
ジョルノ・ジョバーナが「ギャングスターになって社会を変えてみせる」と宣言するとおり。
ナポリは犯罪都市としても有名です。特に中世は劇作家ド・メルヴィルをして「世界で最も美しい国に、最も愚かな人間が住んでいる」と言わしめた無法都市でした。
近年は改善してきたものの、スリ、引ったくり、ボッタクリが日常茶飯事の都市として長らく外国人旅行者からも嫌われ続けていました。そのため観光地化が進まず、ローマ以前のローマ、パリ以前のパリと呼ばれています。
観光地化がすすんでいない、ここは魅力の一つでもありますね。

さて、ナポリ文化としてまず上げられるのは食文化ですね。これはもういわずと知れたピッツア、スパゲッティです。
特にピッツァマルゲリータはナポリ名物としてとても有名です。マルゲリータ王妃の逸話は番組でも紹介されていました。
(ジョルノ・ジョバーナも作中で「故郷のネアノポリス(ナポリ)に帰って、ピッツァマルゲリータを食べたい、シンプルな・・」と言っています。)
ちなみにトマトソースもナポリ発祥です、大航海時代南米からもたらされたトマトはイタリア料理に革命をもたらしました。ピッツァが現在の形になるのはトマトがイタリア南部に入ってから以降です。それまではパンの一種でした。

さらに、ナポリ文化として上げられるのはオペラとバレエ・芝居と大道芸です。
ナポリは上記の事情で平和な時代が長かったので、1600年台から音楽・芸能文化が大変隆盛しました。
特に、ナポリを特色付けるものとしてお芝居・大道芸が上げられます。(オペラやバレエの歴史を紹介するにはもう少し、勉強する時間をくださいwナポリのオペラの歴史を知りたい方はサローネ・マルゲリータ劇場とかサン・カルロ座なんかで検索するといいかも。落成当時ヨーロッパ最大の劇場だったそうです。)

ナポリの大道芸は有名ですね。
今でもナポリ駅前ガリバルディ(イタリア統一の英雄)広場には大道芸人が多数現れるそうです。
中世~近代の大道芸は路上の芝居が主流でした。サーカスのように巡業する旅芸人が路上で芝居を行うわけです。
その頃の芝居はコンメディア・デッラルテといって、コメディの語源となった喜劇です。
大まかなストーリー(例えば恋愛劇など)があってそれを役者が台本無しで即興で演じるのですが。

大きな特徴としては、仮面をつけている、キャラクターがストックされているというのがあります。
なぜ仮面をつけているのかというと仮面によって役者の個性を隠し、物語に移入しやすくしたと言われています。
またストックキャラクターが見るものにわかりやすいという面もありますね。
ストックキャラクターとはわかりやすく言えば、ツンデレとか、清楚、無骨な軍人とか。そういうキャラ設定のことです。
アルレッキーノは道化師でひょうきん者、パンタロンは年寄りの商人で偉そうな態度を取るがだまされやすく好色、といった風にキャラ付けがされているわけですね。
アルレッキーノの仮面をつけているとどんな芝居に出てきてもアルレッキーノなのが面白い特徴です。

ナポリで特に人気のあったキャラクターはプルチネッラです。
アルレッキーノとおなじ道化ですが、アルレッキーノやパンタロンがマンネリ化していた中でプルチネッラは非常に人気がありました。

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プルチネッラの扮装。

プルチネッラは非常にナポリ市民に人気があり、その人気の高さからオペラに取り入れられたりもしています。
レパントの英雄ドン・ファンを描いたオペラになぜかプルチネッラが登場したりしますw
プルチネッラのキャラクターは純粋なひょうきん者で、だまされやすく自由な道化です。道化らしく舞台をかき回して笑いを演出する役目です。
プルチネッラはその人気の高さから次第にナポリを象徴したキャラクターになっていきます。
ナポリの気質は自由で奔放、先に述べた犯罪都市という側面もプルチネッラに象徴されるとおり、自由な行為の延長として生まれる混沌です。
かつては、旅行者からバックをひったくり、戻ってきてわざわざお礼を言って颯爽と去っていく、そんな光景が見られたそうですw

ジョジョの奇妙な冒険第5部冒頭、主人公のはずのジョルノ・ジョバーナが、何の罪の意識も無く康一君のかばんを軽々と盗んでしまう。あの様子が非常にナポリ的であり、プルチネッラ的だなあと思います。

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